6月 学校だより

雨の足音が少しずつ近づき、しっとりとした空気に包まれる季節となりました。窓の外に降るやわらかな雨音に耳を傾けていると、どこか心が落ち着いてくるように感じられます。外出がためらわれる日もありますが、そんなときこそ、家の中でゆったりと読書に親しむのもよいものです。

さて、6年生にとって大きな行事である修学旅行の季節を迎えました。子どもたちは今、期待と少しの緊張を胸に準備を進めていることでしょう。夜、布団に入った後もなかなか寝つけず、「まだ起きている?」と小さな声で友達に話しかけた経験のある方も多いことと思います。

私自身の小学生時代の修学旅行を振り返ってみても、消灯後の「少しだけ」がいつの間にか広がり、気が付けば笑い声に包まれていました。そして、一つの枕をきっかけに、部屋中が一気ににぎやかになったことを思い出します。

道徳の教科書にある「修学旅行の夜」でも、同じような場面が描かれています。はじめは小さなひそひそ話だったものが、次第に広がり、やがて大きな騒ぎへと変わっていきます。そのとき、班長として注意する立場の子どもが葛藤する姿も印象的です。「みんなで楽しみたい」という思いと、「約束を守らなければならない」という責任。その間で揺れ動く気持ちは、子どもたちにとって決して他人事ではありません。

現在の修学旅行では、ホテルで2~3人の部屋に分かれて過ごすことが一般的になっています。過ごし方は変わっても、友達と語り合いながら夜を過ごす楽しさは今も昔も変わりません。修学旅行は、かけがえのない思い出をつくるとともに、自分を見つめ、仲間とのよりよい関わり方を学ぶ貴重な機会です。楽しい時間の中には、「どう行動するべきか」を自分で考える場面があります。その経験が、これからの学校生活や日々の過ごし方にもつながっていきます。

これからも弓削小学校では、子どもたちが自ら考え、よりよく行動しようとする力を育んでいけるよう、教職員一同努めてまいります。保護者の皆様におかれましては、引き続きご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。