7月 学校だより

梅雨明けが待たれる頃となり、日差しの強さに少しずつ夏の訪れを感じる季節となりました。校庭では子どもたちが汗を光らせながら元気いっぱい活動し、1学期のまとめに向けて、それぞれが学びを積み重ねています。

さて、私は今年、どうしても手に入れたい物があり、福井県小浜市まで車を走らせました。目的は観光でも名物料理でもありません。宇宙へ行った「サバ缶」を買うためです。きっかけは、テレビ番組『サバ缶、宇宙へ行く』でした。水産高校の生徒たちが、授業中の何気ない一言「私たちが作ったサバ缶、宇宙に持っていけへんの?」から始めた挑戦です。最初は、きっと多くの大人が「無理だろう」と思ったはずです。しかし、生徒たちはあきらめませんでした。宇宙では汁が飛び散る、味を感じにくいなど、課題は次々と現れます。それでも生徒たちは工夫を重ね、先輩から後輩へ思いをつなぎながら、14年という長い年月をかけて、夢を現実にしたのです。

実際にサバ缶を手にした時、高校生たちの「やってみたい」という思いを、この小さな缶の中に感じました。子どもたちにも、「やってみたい」「できるようになりたい」と思う気持ちがあります。大切なのは、まず一歩、自分で「やってみよう」と踏み出すことだと思います。そして、私たち大人は、その一歩を急がせず温かく見守り、そっと背中を押してあげられる存在でありたいと思っています。

まもなく夏休みを迎えます。夏休みは、普段の学校生活ではなかなかできない体験や、新しいことに挑戦できる貴重な時間です。家族と過ごす時間、地域の行事、読書やスポーツ、自然とのふれあいなど、一つ一つの経験が子どもたちの心を豊かにし、新しい興味や夢につながるかもしれません。この夏、子どもたち一人一人が、自分なりの「やってみたい」を見付け、小さくても「まず一歩」を踏み出してくれることを願っています。

弓削小学校はこれからも、「子どもたちの夢を現実にする学校」を目指して歩み続けてまいります。今後とも、子どもたち一人一人の夢を温かく見守っていただくとともに、本校教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

6月 学校だより

雨の足音が少しずつ近づき、しっとりとした空気に包まれる季節となりました。窓の外に降るやわらかな雨音に耳を傾けていると、どこか心が落ち着いてくるように感じられます。外出がためらわれる日もありますが、そんなときこそ、家の中でゆったりと読書に親しむのもよいものです。

さて、6年生にとって大きな行事である修学旅行の季節を迎えました。子どもたちは今、期待と少しの緊張を胸に準備を進めていることでしょう。夜、布団に入った後もなかなか寝つけず、「まだ起きている?」と小さな声で友達に話しかけた経験のある方も多いことと思います。

私自身の小学生時代の修学旅行を振り返ってみても、消灯後の「少しだけ」がいつの間にか広がり、気が付けば笑い声に包まれていました。そして、一つの枕をきっかけに、部屋中が一気ににぎやかになったことを思い出します。

道徳の教科書にある「修学旅行の夜」でも、同じような場面が描かれています。はじめは小さなひそひそ話だったものが、次第に広がり、やがて大きな騒ぎへと変わっていきます。そのとき、班長として注意する立場の子どもが葛藤する姿も印象的です。「みんなで楽しみたい」という思いと、「約束を守らなければならない」という責任。その間で揺れ動く気持ちは、子どもたちにとって決して他人事ではありません。

現在の修学旅行では、ホテルで2~3人の部屋に分かれて過ごすことが一般的になっています。過ごし方は変わっても、友達と語り合いながら夜を過ごす楽しさは今も昔も変わりません。修学旅行は、かけがえのない思い出をつくるとともに、自分を見つめ、仲間とのよりよい関わり方を学ぶ貴重な機会です。楽しい時間の中には、「どう行動するべきか」を自分で考える場面があります。その経験が、これからの学校生活や日々の過ごし方にもつながっていきます。

これからも弓削小学校では、子どもたちが自ら考え、よりよく行動しようとする力を育んでいけるよう、教職員一同努めてまいります。保護者の皆様におかれましては、引き続きご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

5月 学校だより

新緑の風が心地よい季節となりました。昨年の春を思い出し、まんじゅう山に登ってみました。一段一段、階段を上がりながら、ふと子どもの頃の体力診断テストの種目にあった「踏み台昇降運動」を思い出しました。

 一定のリズムで台に上り下りを繰り返す、単調でいてなかなか厳しい運動です。当時は「まだ続くのか」と感じながら、足の重さと息苦しさに耐えていた記憶があります。さらに今思うと驚くのは、運動後の脈拍を自分自身、あるいは友達同士で数えていたことです。息も絶え絶えの状態で「はい、測って!」と言われても、本当に正確に数えられていたのか、少し首をかしげたくなります。それでも、「今のちょっと速すぎない?」などと声を掛け合いながら測っていた時間には、どこか温かさを感じていました。

 また、当時のスポーツテストには、ジグザグドリブルなど、今とは少し異なる種目もありました。ポールの間をボールをつきながら進むこの種目では、思うようにボールが手につかず苦戦した経験のある方も多いのではないでしょうか。その一方で、バスケットボールの経験がある子どもにとっては得意種目で、友達から一目置かれる場面もありました。こうした中で、できることもあれば、思うようにいかないこともあるという、それぞれの違いが自然と表れます。そして、その違いに気付き、認め合うことこそが、仲間との関わりを豊かにしていくのだと思います。

 今の子どもたちの学校生活においても、このことは変わりません。学習や運動、行事の中で、一人一人のよさや得意・不得意が表れてきます。大切なのは、それらを比べることではなく、生かし合うことです。本校の校訓「考え励む仲よし弓削っ子」にあるように、自分の良さを発揮しながら、友達の良さも大切にできる子どもたちを育てていきたいと考えています。

 5月は、学校生活が本格的に動き出す季節です。遠足や修学旅行、新体力テストなどの大きな行事が予定されています。さまざまな経験を通して、子どもたち一人一人が自分の良さに気付き、自信を持って成長していけるよう、教職員一同、力を合わせて支えてまいります。

 保護者・地域の皆様におかれましては、引き続き温かいご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

4月 学校だより

 春のやわらかな日差しとともに、令和8年度がスタートしました。校庭の桜も満開となり、子どもたちの進級・入学を祝福しているようです。

 弓削小学校に赴任して一年が経ちました。この一年間、子どもたちの笑顔や一生懸命な姿に触れるたびに、この学校の素晴らしさを実感してきました。元気な挨拶の声、友達と力を合わせて挑戦する姿、失敗してももう一度頑張ろうとする前向きな心。その一つ一つが、私にとって大きな喜びであり、学びでもありました。

 子どもたちには無限の可能性があります。その可能性は、安心できる環境の中でこそ大きく伸びていきます。今年度も教職員一同、「こどもたちの夢を現実にする学校」「明日も行きたい楽しい学校」を目標に、子どもたち一人一人の良さを大切にしながら教育活動を進めていきます。

 私自身、この地で育ちながら、小学生の頃には気付くことのできなかった弓削の魅力を、今感じています。豊かな自然、受け継がれてきた文化や歴史、そして何よりも温かく支えてくださる地域の方々の存在。その一つ一つが、かけがえのない宝物です。

 子どもたちには、様々な学習や体験を通して、「弓削にはこんなすばらしさがある」「自分たちは大切な地域の一員なのだ」と実感してほしいと願っています。そして、その魅力を次の世代へとつないでいくことの大切さにも気付いてほしいと思います。学ぶことは、未来を考えることでもあります。弓削の良さを知った子どもたちが、「これからの弓削をどんな町にしたいか」「自分には何ができるか」を考え、郷土を大切にする心を育てていきたいと思います。

 家庭・地域の皆様には、子どもたちの成長を共に支え育んでいただければと願っています。本年度も変わらぬご理解とご協力を、よろしくお願いします。

                   校長 亀山 秀麿 

令和7年度の締めくくりに

本日、修了式を行いました。各学年の学習を終えた証として、代表の児童に修了証を手渡しました。これは、この一年間、それぞれが学ぶべきことをやり遂げた証です。

私は、式に臨む皆さんの姿を見ながら、四月の頃を思い出していました。新しい学年、新しい教室、新しい先生に、少し緊張しながらスタートしたあの日から、今日までの積み重ねは決して小さなものではありません。漢字や計算といった学習の力はもちろん、我慢する力、友達を思いやる心、あきらめずに続ける力など、目には見えにくい大切な力も、皆さんの中にしっかりと育っています。

修了式は、この一年間の自分を振り返り、次の一歩へと気持ちを整える大切な時間です。「よし、次へ行こう」と思えるきっかけになってくれたら、これほど嬉しいことはありません。

皆さんに一つお願いをします。それは、自分自身に「ありがとう」「よく頑張ったね」と声をかけてほしいということです。この一年間努力を重ねてきたのは、ほかの誰でもない、自分自身だからです。自分を大切にできる人は、周りの人も大切にすることができます。

明日からは春休みです。事故やけがに気を付けて、元気に過ごしてください。そして四月、一つ学年が上がり、少したくましくなった皆さんに会えることを、心から楽しみにしています。

子どもたちの成長を温かく見守り、日々支えてくださった保護者の皆様、そして地域の皆様に、心より感謝申し上げます。皆様のご理解とご協力のおかげで、子どもたちは安心して学校生活を送り、充実した一年を過ごすことができました。本当にありがとうございました。

ゆめしま海道駅伝大会を終えて

本日、ゆめしま海道駅伝大会が開催され、本校からは38名の児童が選手として参加しました。当日は体調を崩す児童もおらず、全員がこれまでの練習の成果を十分に発揮し、最後まで力いっぱい走り抜くことができました。

子どもたちは、この半年間、水泳や陸上運動、駅伝の練習に日々取り組んできました。苦しさや思うようにいかない場面もあったことと思いますが、仲間と励まし合いながら努力を積み重ねてきました。走り切った後に見せた一人一人の凛とした表情や姿からは、心身ともに大きく成長した様子を強く感じることができました。

そして何より、先頭に立って最後まで粘り強く走り抜いた6年生の姿は、確かな伝統として下級生へと引き継がれていきます。背中で示した努力の重み、仲間を思う心、そしてやり切った後の姿は、次の世代の目にしっかりと焼き付けられました。

卒業まで、あと43日。一日一日を大切に積み重ねながら、6年生がさらにかっこよく、誇り高い姿で歩み続けてくれることを心から願っています。

最後になりましたが、大会の実施にあたり、準備・運営にご尽力いただいた役場職員の皆様、ボランティアスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。また、温かい声援を送り続けてくださった保護者の皆様、地域の皆様の応援が、子どもたちの大きな力となりました。誠にありがとうございました。

3学期学期始業式 校長式辞

みなさん、あけましておめでとうございます。令和8年の新しい年が始まりました。

みなさんの元気な声が学校に戻ってくるのを楽しみにしていました。今年もどうぞよろしくお願いします。

さて、今年は午(うま)年です。 午年は「大きく成長する年」といわれています。

力いっぱい大地を蹴って、まっすぐに走る馬のように、元気に前に進む力がある年です。

私も子どものころ、馬にかんする夢を持っていました。

親に「ジョッキーに向いてるかも」と、言われたことがあります。

ジョッキーというのは、馬に乗ってレースをする人のことです。

その一言がうれしくて、馬に乗って風を切って走る自分を想像して、ワクワクしたのを覚えています。

夢というのは、こうした何気ない一言や、ちょっとした出来事から生まれることもあるのです。

そのために、みなさんに心がけてほしいことが3つあります。

1 言葉や行動に責任を持ちましょう。

2 いろいろなことに挑戦しましょう。

3 友達と認め合いましょう。

今日から始まる3学期は、1年のまとめをする大事な学期です。3学期は全部で51日。6年生は、卒業まであと50日です。

今年も、みなさんが自分の夢に向かって、大きく成長できる一年になることを願っています。

2学期終業式 校長式辞

今日で、2学期が終わります。4か月、本当によく頑張りました。振り返ってみると、この2学期もいろんなことがありました。

まずは運動会です。「走り出せ。走り出せ。弓削っ子パワー最強!」どの学年も力いっぱい走って、応援して、全力を出し切りました。みんなの声と笑顔で、グラウンドがキラキラ輝いていました。

砂浜集会では、「海の中で出会ってみたい生き物」をテーマに、ダイオウイカ、ペンギン、カメ、イルカ、そしてエビフライまで!個性あふれる作品が並びました。

6年生は、広島で平和学習に取り組みました。戦争の悲しさ、平和の大切さ、人を思いやる心。学んだことを、これからもずっと大事にしてください。

陸上運動記録会では、「0.1秒の大切さ」を感じた人も多かったと思います。たった0.1秒。でもそのために一生懸命努力した時間は、とても大きな成長につながります。

人権集会やバザーでは、6年生のみなさんが大活躍しました。準備や運営を頑張る姿はとても頼もしく、下級生も「6年生みたいになりたい!」と思ったことでしょう。

校内持久走大会では、業間マラソンや駅伝部でコツコツ頑張った努力が実りました。走り切ったあとのみなさんの顔、とっても素敵でした。

各学級で行われたお楽しみ会も、とても楽しかったですね。計画を立てたり、準備をしたり、当日の運営をしたりと、みんな一人ひとりが役割を持って頑張りました。「みんなで協力する姿」が、たくさん見られました。

6年生とは、夢を語り合えた時間がありました。みなさんの夢を聞くことで、みんなとの心の距離が、ぐっと近づいたとように思います。わたしにとって、その時間はとても大切な思い出になりました。

こうして振り返ってみると、2学期は本当にたくさんの「頑張り」と「笑顔」がありました。一つ一つの出来事が、みなさんの心の中で大切な思い出になっていると思います。

さて、明日からは冬休みです。「命」と「感謝」を大切に過ごしてください。

3学期、みんなの元気な顔に会えるのを楽しみにしています。

人権集会 ~思いやりの心をぱんぱんにしよう~

毎朝流れる「ともだちになるために」を聞いているだけで、自然と心が温かくなっていました。

今日、体育館を見渡すと、そこにはたくさんの心のこもった標語ありました。一つ一つ読むたびに、思いやりの心がどんどんふくらんでいきました。

各学年の発表も、本当にすばらしかったです。

1年生は、「手のひらを太陽に」を手話で元気いっぱいに披露しました。体全体を使って表現する姿に、見ているこちらの胸までじんわりと熱くなりました。

2年生は、自分のいいところを自分の言葉で伝える、簡単なようで実はとても難しい発表に挑戦しました。それが自然にできる2年生の学級は、間違いなく温かい雰囲気に包まれています。

3年生は、一人一人の声が重なり合い、詩の世界が体育館いっぱいに広がるような朗読を披露しました。言葉を大切にする姿勢がすばらしく、心に力強く響きました。

4年生は、真剣さの中にも温かさや楽しさがあふれる「アンパンマンショー」を披露しました。みんなを笑顔にしたいという思いがステージいっぱいに広がっていました。

5年生は、「謝ること」「感謝すること」の大切さを、身近なテーマから伝えてくれました。言葉に重みがあります。聞く人の心に深く届く発表でした。

6年生は、平和学習や福祉体験で学んだことを、自分たちの言葉で丁寧に発表しました。気づいたこと、考えたことを真剣に伝えようとする姿はとても頼もしかったです。

学校司書さん、図書サポーターさんによるワクワクする読み聞かせもあり、会場の心がふわっと温かくなるようなひとときとなりました。

そして最後は全校合唱。あの瞬間、弓削小学校のみなさんの心が一つになり、とてもすてきな時間が流れました。きっと今、みなさんの心は優しさや思いやりでいっぱいになっていることでしょう。

これからも「明日も行きたい、楽しい学校」を、みんなの力でつくっていきます。今回の人権集会で見せてくれた子どもたちの姿は、家庭や地域での励ましや見守りがあってこそ育まれたものです。これからも学校・家庭・地域が力を合わせ、子どもたちの未来を笑顔で満たしていければと願っています。

2学期始業式 校長式辞

長かった夏休みが終わり、今日から2学期が始まります。この夏は、本当に暑い日が続きましたね。私は、大阪で開かれている万博を見に行ってきました。帽子をかぶり、水分をしっかりとりながら、たくさんの建物を見てきました。建物内は、人工知能や再生可能エネルギー、ロボットなど、未来の技術や暮らしがたくさんあり、びっくりしました。

 でも、一番印象に残ったのは、その会場で展示に見入っていたたくさんの子どもたちの姿です。「この子たちが、こんな未来を作っていくんだ」と思いました。未来を作るのは大人ではなく、これからの時代を生きていく皆さんですね。皆さんの夢が現実になるよう、これからも応援していきます。

 さて、2学期は「学びの秋」「実りの秋」と言われるように、運動会や社会見学など、たくさんの行事があります。みんなで力を合わせて、協力したり、挑戦したり、時には失敗したりしながら、大きく成長していってください。

 2学期も、弓削小学校が「子どもたちの夢を現実にする学校」であるよう、みんなで力を合わせて頑張っていきましょう。