5月 学校だより

新緑の風が心地よい季節となりました。昨年の春を思い出し、まんじゅう山に登ってみました。一段一段、階段を上がりながら、ふと子どもの頃の体力診断テストの種目にあった「踏み台昇降運動」を思い出しました。

 一定のリズムで台に上り下りを繰り返す、単調でいてなかなか厳しい運動です。当時は「まだ続くのか」と感じながら、足の重さと息苦しさに耐えていた記憶があります。さらに今思うと驚くのは、運動後の脈拍を自分自身、あるいは友達同士で数えていたことです。息も絶え絶えの状態で「はい、測って!」と言われても、本当に正確に数えられていたのか、少し首をかしげたくなります。それでも、「今のちょっと速すぎない?」などと声を掛け合いながら測っていた時間には、どこか温かさを感じていました。

 また、当時のスポーツテストには、ジグザグドリブルなど、今とは少し異なる種目もありました。ポールの間をボールをつきながら進むこの種目では、思うようにボールが手につかず苦戦した経験のある方も多いのではないでしょうか。その一方で、バスケットボールの経験がある子どもにとっては得意種目で、友達から一目置かれる場面もありました。こうした中で、できることもあれば、思うようにいかないこともあるという、それぞれの違いが自然と表れます。そして、その違いに気付き、認め合うことこそが、仲間との関わりを豊かにしていくのだと思います。

 今の子どもたちの学校生活においても、このことは変わりません。学習や運動、行事の中で、一人一人のよさや得意・不得意が表れてきます。大切なのは、それらを比べることではなく、生かし合うことです。本校の校訓「考え励む仲よし弓削っ子」にあるように、自分の良さを発揮しながら、友達の良さも大切にできる子どもたちを育てていきたいと考えています。

 5月は、学校生活が本格的に動き出す季節です。遠足や修学旅行、新体力テストなどの大きな行事が予定されています。さまざまな経験を通して、子どもたち一人一人が自分の良さに気付き、自信を持って成長していけるよう、教職員一同、力を合わせて支えてまいります。

 保護者・地域の皆様におかれましては、引き続き温かいご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。